【お客様の声】昭和の体育会系と呼ばれる漁業経営者が、それでも大切にしている向き合い方

中村漁業部

業種 漁業
従業員数 1〜50名
ビザ 特定技能
地域 北海道
お話を伺った方 代表 中村晋様

課題

  • 天候に左右され土日も稼働する養殖業の働き方が、技能実習生の休日規定と合わず、受け入れ方法の見直しが必要だった。
  • 大手団体を通じた採用では就労させることへの制限が多く、うまくいかなかった。
  • 養殖業は人材紹介を断られやすい分野で、対応してくれる会社を探すのに苦労した。

導入の決め手

  • 全国の養殖関係に対応できる会社を約30件あたった中で、唯一「できます」と答えてくれたのがトクティーだった。

効果

  • 周囲をよく観察し自分で考えられる人材が長期的に定着し、現場改善の提案も出てくるようになった。

北海道留萌郡小平町。日本海に面したこの町で、ホタテの稚貝を育てる中村漁業部さま。目に見えないほど小さな幼生を採取して翌年に稚貝として道内の漁家に出荷したり、半生貝まで養殖して、道外や海外に出荷するという気の長い仕事を営んでいます。15年以上にわたって外国人材と現場を共にしてきた代表の中村晋様は、自らを「昭和の体育会系」と語るほど、情熱的で、規律を重んじる人。その裏にある本当の姿を、今回じっくりと伺いました。

海の危険と向き合う、怒るのには理由がある

ー現場で厳しく指導することが多いとお聞きしましたが、それはどうしてですか?

海の上の仕事なので、危険と隣り合わせなんです。船が揺れている時にエンジンの音で声が届きにくかったり、少しでも動きが遅れると怪我につながることもある。だから、とっさに大きな声で指示を出さなきゃいけない場面が実際にあるんです。ただ、最初のうちは理由を説明せずに怒ってしまうこともありました。今は、何がダメだったのか、なぜ危ないのかを、一回一回ちゃんと説明するようにしています。小さい子を守るために言い聞かせるのと同じようにしています。

ーご自身のことを「昭和の体育会系」と表現されていましたが、それはどうしてですか?

自分ではそんなに怒っているつもりはないんですけど、周りから見ると外国人スタッフにすごい厳しく接しているように見えるみたいです。ただ、怒る方が正直、こちらも疲れるんです。それでも、危ないことをそのままにしておくよりは、ちゃんと伝えなきゃいけないと思っています。

周りをよく見て、自分で考える子が残っていく

ーこれまで多くの人材を受け入れてきた中で、長く続く方にはどんな共通点がありますか?

続く子と続かない子の一番の違いは、周りをよく見て、自分で考えられるかどうかだと思います。何回も同じ注意をされたら、なんでダメだったのかを自分の中で整理して次に活かせる子は、半年、1年経つ頃には、ちゃんと仕事ができるようになっている。逆に、怒られたことだけが気になって、私の顔色ばかり伺っている子は、なかなか仕事が伸びていかない印象です。

ー具体的なエピソードはありますか?

今3年目に入る女性がいるんですが、この子は本当に周りをよく見ていて、最近では自分から「次はこうした方がいいですか」と提案してくれるようになりました。怒られても引かずに、冷静に受け止めてくれる。だからこそ伸びるんだろうなと思います。指導がうまくいっても、続けてもらえないケースも稀にあります。2年間勤めた時点でやめてしまった男の子の話です。正直、最初は決して得意な方ではなく、何度も同じことを注意しました。それでも粘り強く向き合い続けた結果、ようやく仕事がまともになってきたタイミングで、面接の時の約束通り、退職することになりました。ちゃんと育ってくれた分だけ、正直、悔しい気持ちもありますね。

「言葉は半分しか信じない」。文化の壁を越えるためのあえての距離感

ー言葉や文化の壁を感じる場面はありますか?

彼らの言葉は全部を信じるのではなく、半分くらいの気持ちで受け止めるようにしています。外国人の子は言葉の習熟度も日本人とは違いますし、すべてを信じてしまう事で、逆に間違えた認識になってしまうこともあるからです。「わかりました」と言われてもしっかり確認して、どんな受け取り方をしているかは確認する必要があります。

ーそういった中で、意識されている工夫はありますか?

難しい言葉で説明するよりも、誰にでも伝わるようなシンプルな伝え方を心がけています。たとえば、叱った後に「今日は80%くらいだぞ」みたいに、自分の感情の度合いを数字で伝えたりします。言葉が完全には通じない前提に立った上で、どう分かってもらうかを常に工夫している感じです。

断られ続けた養殖業界への紹介で、唯一「できます」と言ったトクティー

ー特定技能人材の受け入れに至った経緯を教えてください。

うちの仕事は天候に左右されて、土日も関係なく稼働するので、技能実習生の決まった休日のルールが合わなかったんです。それで、特定技能に切り替えました。

ー数あるサービスの中で、トクティーを選んだ理由を教えてください。

元々は大手の団体にお願いしていたんですが、就労させることへの制限も多くあってうまくいきませんでした。それで、紹介してくれそうな会社に30社くらい片っ端から電話しました。ほとんどのところが「養殖は人が来ないので難しい」と断られる中で、トクティーさんだけが「できます、やってみます」と言ってくれたんです。実績があるかどうかもわからない状態でしたが、その一言に懸けてお願いしました。

波はあったけれど、今はチームで支えてくれている

ー実際にトクティーを利用してみて、どうでしたか?

1年目は、正直大変な時期もありました。担当者と通訳の連携がうまくいっていなくて、私も現場のスタッフも、誰に相談すればいいのか分からなくなってしまった時期があったんです。ただ、担当が変わってからは状況が大きく変わりました。今の担当の方たちは、こちらから言わなくてもスピード感を持って対応してくれますし、業務の範囲を超えて相談に乗ってくれることもあります。誰か1人が対応できなくても、チームで別の人がすぐにフォローしてくれる。そういう体制になってから、本当に助かっていますし、正直、今は楽しくやれていますね。

これから外国人材を雇う経営者へ

ーこれから外国人材を雇いたいと考えている経営者に、アドバイスをお願いします。

彼らの言うことを、全部信じすぎないことですかね。半分は信じつつ、残りは自分の行動で分かってもらう、くらいの気持ちでいた方がいいと思います。あとは、ダメなことはダメだと、ちゃんと理由をつけて伝えること。特に今の若い子たちは、10代後半から20代前半が多いので、正直、中学生や高校生を相手にするくらいの感覚でいます。厳しく言うことも必要ですが、なぜそれがダメなのか、なぜ怒っているのかを、必ず説明してあげることが大事だと思っています。


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