長崎県に本社を置き、船の建造・組み立てを手がけるM.O.G Workers株式会社。特定技能人材の受け入れに踏み出した代表取締役の北田大生様は、国籍に関係なく一人ひとりに向き合い、住環境や普段の生活にも寄り添って対応する、懐の深い経営者です。そんな北田様に、外国人材を雇用することや現場での向き合い方について伺いました。
真面目な仕事ぶりに動かされた選択
ー改めて、御社の事業内容を教えてください。
長崎県に本社を置いて、船の建造・組み立てをメインに手がけています。県外にも現場がありますね。
ー外国人材の採用に至ったきっかけを教えてください。
もともと、うちは比較的若い人しかいない会社だったんですが、造船業界自体、外国人の方が多い業界なんです。
他の会社さんの外国人材を見ていて、本当に真面目に休みなく働いていて、いいなと思ったのがきっかけでした。
ートクティーへ依頼することになった経緯を教えてください。
以前、別の会社さんを通じてベトナム人を4人雇っていたのですが、その会社さんは飲食業の方が強くて、なかなか人が集まりませんでした。急いで枠を埋めたくて他の会社も調べていた時に、検索でトクティーさんを見つけました。
実際に依頼したら、想像していたよりずっと多くの方に応募してもらえて、その中から2人を選びました。
現場を率いるのは日本人。実務からくる配置の理由
ー現場での役割分担について教えてください。
リーダーになる人は、どうしても日本人になります。外国籍の子たちも日常生活に支障のないレベルで日本語はできますが、元請けさんとのやり取りだったり、現場全体の安全な進行などを考えると、より高度なコミュニケーション能力が必要になってくるのが現状です。とは言え、外国人材の子たちも現場では本当に良くやってくれます。言語や常識の違いでより丁寧に教える必要がある場面はありますが、何よりまじめで遅刻も欠勤もないし、現場を見て他の人のサポートや手伝いなども積極的にやってくれるんですよ。
「安く使おう」とはしない。同じ人間として向き合う姿勢
ー生活面でのサポートについて教えてください。
働いてもらっている二人には同居してもらっているのですが、生活上のルール遵守とかで揉めるという場面は必ず出てきます。そう言った場面では、私生活の事だとしても会社としてしっかりルールを決めてそれを基準にしてもらうようにしています。
また、住居に関しては、僕自身が住みたいと思えるような、綺麗で便利な場所を選ぶようにしています。同じ人間として、嫌だと思うことは、あの子たちにとっても嫌だろうと思いますし、逆もしかりです。
周りからは「面倒見すぎじゃないか」ってよく言われるんですけど、自分ではそうは思ってないんですよね。日本人でも外国人でも、人として一緒だと思っているので、外国人だからといって安く使おうとか、そういう考えは全くありません。

「わかったふり」を見逃さない。現場での丁寧な指導
ー現場での指導で、工夫されていることはありますか。
現場では、資格が必要な作業を無資格者が手伝ってはいけない、という決まりがあります。彼らは本当に真面目なので、困っている人を見ると、手伝ってあげたくなるんですよね。その気持ちはよく分かるんです。ただ、資格がない作業でもし怪我をさせてしまったら、取り返しがつかない。だからこそ、そこは毎日一緒に現場に入って都度しっかり伝えるようにしています。
言葉や文化の違いがある分、外国人材にはより丁寧な説明が必要な場面があります。通訳がいるわけではないので、翻訳アプリを使ったり、自分でベトナム語を勉強したりしながら、少しでも彼らに伝わりやすい環境を作るようにしていますね。彼らは時に分かっていないのに「分かった」というリアクションをするので、そういう時はちゃんと翻訳アプリを使って、本当に伝わるまで改めて伝えるようにしています。
遠慮のない、対等な関係。現場に生まれた一体感
ー現場では外国人材と働くという事で特別意識していることはありますか。
うちの会社の良いところは、外国人だからという偏見が無く、本当に楽しくやってくれているところです。
僕自身も外国人だからという目で見ないですし、一人の人間として見ているので、それが伝わっているのかなとは思います。嫌な仕事だからといって外国人に押し付けるようなことは、絶対にしません。
「ずっといてほしい」。それでも訪れる、制度の壁
ー将来的な課題として、感じていることはありますか。
正直なところ、特定技能2号を取るのがすごく難しい現状があって。せっかく仕事を覚えてもらっても、期間の区切りが来てしまえば、帰国せざるを得ない。外国人材の枠自体も決まっているので、どうしても人を入れ替えることを考えざるを得ないんです。自分としては、来てもらった人にはずっといてほしいと思っているんですけど、それが難しい。そこは、これから雇う経営者の方にも、ちゃんと分かっておいてほしいところですね。
これから外国人材を雇う経営者へ
ーこれから外国人材を雇いたいという経営者に、アドバイスをお願いします。
安い労働力として見るのではなくて、日本人と同じく頼りになる人材として扱う事が大切だと思います。住環境も普段の生活も含めて彼らが気持ちよく日本で働けるように整えてあげる。ビザや在住期間など制限もありますが、彼らは本当に良く働きますし、まじめです。
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