【お客様の声】「危ない」はベトナム語で。声かけを欠かさない防水工事会社の、寄り添う育て方

株式会社安河内

業種 建設業
従業員数 1〜50名
ビザ 特定技能
地域 九州・沖縄
お話を伺った方 代表取締役社長 安河内康男 様

課題

  • 建設業界全体で若手の人材がなかなか見つからず、人手の確保が難しい状況だった。
  • 仕事が増える中で、このままでは今いるメンバーに負荷がかかりすぎてしまうと感じていた。

導入の決め手

  • お付き合いのある会社から、トクティーの紹介を受けた。
  • 日本人の若手を雇い入れる場合と費用が大きく変わらず、より早く人手を確保できると考えた。

効果

  • 現場での作業を覚え、着実に成長している。
  • 日々の声かけや交流を重ねる中で信頼関係が深まり、母国のご両親に「いい会社」と伝えてくれるようになった。

福岡県福岡市早良区で、防水工事を中心とした建築工事を手がける株式会社安河内様。半年ほど前からベトナム出身の特定技能人材2名を雇用していらっしゃいます。仕事以外の時間も含めて、一人ひとりに寄り添い、良好な関係を築いている代表取締役社長の安河内康男様に、採用の経緯から日々の向き合い方まで、お話を伺いました。

若手が集まらない中で見つけた、現実的な選択肢

ー外国人材の採用に至った経緯を教えてください。

建設業界はどこも、若手の人材がなかなか見つからないのが大前提です。仕事は増えているのに人が集まらない。そんな状況を指をくわえて見ているわけにもいかず、早く人手を確保したいという思いがありました。日本人の20代から40代の方を雇い入れる場合と、外国人材を迎える場合とで、費用は大きくは変わりません。それなら、より早く迎えられる外国人材を、と考えました。

ートクティーを選んでいただいた経緯を教えてください。

お付き合いのある会社さんから、トクティーをご紹介いただいたのがきっかけです。実は、以前は外国人材の受け入れにあまり関心がなかったんです。ただ、仕事が増えていく中で、現場に出る社員にはなるべく負担をかけたくない、という思いが強くなっていきました。このままではみんなが大変になってしまう。そう考えて、現場を支えてくれる人材を増やそうと決めたんです。

「危ない」はベトナム語で。歩み寄りの声かけが、安心感を生む

ー言葉の面で、現場での工夫を教えてください。

しっかりと関係性を築くために、とにかく常に声をかけるようにしています。うちで働くベトナム人の2人は、発話することは少し苦手ですが、聞く力はしっかりしているので、通常のやり取りには問題はありません。それでも、頻繁に声をかけ続けます。普段は日本語ですが、ベトナム語の「危ない」という言葉は私たちが覚えて、現場で声に出すこともあります。彼らの母国語を少しでも使えるようになることで、自分たちのことを理解しようとしてくれている、という安心感にもつながるんじゃないかと思っています。

安全も理解も、理由まで伝えて、対話を続ける

ー意思疎通で、気をつけていることはありますか。

分からない時は、分からないとしっかり聞くように指導しています。「分かった」と言っていても、実は分かっていないことがあるというのが一番危険なので、そこは徹底してもらっていますね。さらに、現場が終わって夕方6時頃に事務所へ戻ってきたら、30分ほど時間をとって、その日のことを振り返るようにしています。分からないことは恥ずかしいことではなく、現場の仕事を安全にスムーズに進めるために必要なことなのだと、理解してほしいと思っています。

ー安全面で、気をつけていることはありますか。

安全注意事項は、ただ言われたことを守っているだけでは足りないと思っています。一番大事なのは、その注意事項の背景にある理由を理解してもらうことです。うちの現場では、耳にタコができるくらい、その理由まで言い続けています。これは外国人材だけでなく、現場に出る社員全員に統一してやっていることです。現場に出るということは、命を預かることでもありますから。

責任感の強さを受け止めて、成長の道筋を示す

ー実際に採用してみて、良かったと感じる点を教えてください。

仕事に一生懸命で、失敗しても自分で取り返そうという気持ちが強いと感じます。私たちもその気持ちをしっかり受け止めて、日本人と同じように扱って、見てあげることが大事だと思っています。

ー育成で意識していることはありますか。

一人ひとりと個別に話して、先の見通しを伝えています。まず半年でこれを覚えよう、1年後にはこういうことができるようになる、2年目にはこういうことがあるよ、と、常に伝えて、目標が分かるようにしています。
また、細かいことでもできたことに対しては、しっかり褒めることも大切にしています。つい最近も、現場で2人の作業風景を見る機会があって、「安心したよ、しっかり成長したね」と伝えました。その時、誰に教えてもらったのかも聞いて、教えてくれた人のことも評価するようにしています。

仕事以外も、寄り添う。心を開いてくれた半年

ー仕事以外の面で、意識していることはありますか。

仕事の時間以外も含めて、父親代わりのつもりで寄り添うことです。日本に来て間もない中で、気軽に相談できる相手を見つけるのは、簡単ではないと思います。1年の中で不安になる時期も必ず来るので、そこは代表者として近くにいて、必ず寄り添ってあげたいと思っています。

休みの日には、釣りやバーベキューにみんなで出かけることもありますし、ちょっと寮に顔を出して「困ったことはない?」と聞くこともあります。すると「社長、部屋に入っていいですよ」と、自分の趣味を見せてくれたり、ご家族の写真を「これは弟です、お母さんです」と見せてくれたりするんです。

ー半年が経って、今どのように感じていますか。

本当にいい子たちなので、ずっと日本で仕事を続けてもらいたいと思っています。母国のご両親にも、「今の会社で頑張っているよ、いい会社だよ」と伝えてくれているようで、それを聞いた時は、本当に嬉しかったですね。心を開いてくれているな、と感じています。
最初は1名にするか2名にするか迷ったのですが、今思えば、3名いても良かったかもしれないと思うほどです。

経験しないと分からない。これから雇う経営者へ

ーこれから外国人材の雇用を迷っている経営者に、どのようなアドバイスをされますか。

まず一度、経験してみた方が良いと伝えます。人の見極めは感覚的な部分も大きくて、実際に雇ってみないと分からないことが多いんです。私も40人ほどの方を見た中から選びました。国によっても全然違うと思います。
もう一つ、1年目に雇った方と同じ国籍の人材を、2年目に雇用することもおすすめです。外国人材は一人で来日しているケースが多く、それなりに不安を抱えています。
うちの2人も、最初に「ベトナム人は会社にいますか?」と聞いてきました。同じ国の仲間がいるかどうかで、働きやすさは大きく変わるようです。

ー生活面で、気をつけておいた方がいいことはありますか。

複数名を雇う場合は、同じ寮で暮らす中でトラブルが起きないよう、管理をしっかりした方がいいと思います。人それぞれ考え方も性格も違うので、お互いに声をかけ合える環境を整えて、こちらからも意識して声をかけ続けることが大切です。


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