ベトナム人の国民性や文化の特徴、採用時に知っておきたい日本との違いや共通点

ベトナム(ベトナム社会主義共和国・Socialist Republic of Viet Nam )は、日本の0.88倍の国土を保有する国です。人口は「ベトナム統計年鑑2020」によると9,851万人。首都は北部に位置するハノイです。

公用語はベトナム語で、少数民族語を話す人もいます。約80%もの国民が仏教徒という世界でも知られた仏教国です。他にもカトリック系の信者や、仏教系の新宗教であるカオダイ教、ホアハオ教などを信仰する人もいます。

当記事では、そんなベトナム人の国民性や文化の特徴、ベトナム人を採用するにあたって知っておきたい日本との違いや共通点についてご紹介していきます。

ベトナム人の国民性や文化の特徴は?:カフェ文化や米粉を使用した食文化など女性にも人気の国

ベトナム人の採用を考えるにあたって、ベトナム人の国民性や文化について知ることは大切です。異なる文化をもつ人材の行動の背景について理解を深めることで、コミュニケーションが円滑になり、余計な衝突を避けることもできるからです。

ベトナム人の国民性は勤勉で温厚!日本人と価値観も近い?

ベトナム人の国民性は、一般的に勤勉で温厚だと言われています。ベトナムには儒教(仏教)の教えを大切にする価値観が広く根付いていることから、情緒面で日本人に近い部分も多く、日本人旅行者の間でも、心優しい素朴で真面目な人々として知られています。

仕事においては、伝統工芸が盛んなことからも職人気質で手先が器用な面があるため、繊細さを要する製品を作る製造業にも向いています。また、向学心も旺盛で、日本語や英語など母国語以外の高い語学スキルを持っていることも珍しくありません。

次に、ベトナムの文化について学んでみましょう。ベトナムを語る上で特徴的な、カフェ文化・食文化・朝型生活や昼寝の習慣について、以下にまとめてみました。

カフェ文化:フランス植民地時代の影響で発達し、独自の文化に

ベトナムという国は、フランスの植民地だった時代が80年近くと、長い支配の歴史を持っています。その史実から、ベトナムの風景には随所にフランスの名残りが見受けられ、主要都市であるホーチミンなどを旅行すると、コロニアル様式と呼ばれるフランス風の建築物の美しさに息を呑んでしまいます。

そんな「東洋のパリ」と称されるホーチミンをはじめ、ベトナムではカフェ文化が非常に発達しており、都市には趣のあるおしゃれなカフェが立ち並んでいます。自国でコーヒー豆の輸出をしていることもあり、コーヒーは国民的に愛されているドリンクです。

フランスのカフェ文化から独自の進化を遂げた「ベトナムコーヒー」は練乳入りで非常に甘く、旅行者だけではなく一般のベトナム人にも日常的に愛されています。

茶畑栽培も盛んなことからお茶も流通しており、ハス茶や緑茶、現代では抹茶味のスイーツなども親しまれています。

食文化:米粉を利用した食事は日本人にも親しみやすい

日本は言わずと知れた「お米の国」ですが、ベトナムも稲作のさかんな農業国です。

細長い形の「インディカ米」が主流で、炊飯器で炊いたご飯をはじめ、米粉で作られた平麺の「フォー」や細麺の「ブン」、生春巻きを包む「ライスペーパー」など、日本人にも親和性の高い料理が豊富にあります。

また、亜熱帯の地域性を生かして野菜や果物も豊富に採れるため、ベトナム料理には野菜がたっぷりと使われ、南国フルーツもよく添えられています。

欧米と比べて脂分が少なかったり、青菜を多く摂取したりするなど、食のスタイルは日本人の食文化とも類似点が多く、ベトナム人・日本人双方にとって親しみが持てるのではないでしょうか。

朝型生活と昼寝:ベトナムの朝は早く、昼寝で休憩をとる

ベトナム人のライフスタイルで特徴的なことといえば、まず「朝が早い」ことが挙げられます。ベトナムの市場はなんと6時から開いており、各家庭がその日の食材を買い出しにいくことが一日の始まりです。

この習慣は、日本で一時期ブームだった「朝活」ではなく、多くの一般家庭で「冷蔵庫で食品を保存しておく」という習慣が普及していないことに起因しています。
※経済産業省の「医療国際展開カントリーレポート」によると、ベトナムの冷蔵庫の普及率は2018年時点で約72%

このように、朝が早いベトナム人ですが、なんとベトナムには「昼寝」の習慣が当たり前に存在します。日本とは類似点の多いベトナムですが、この点については大きな違いを感じる方は多いでしょう。

ベトナムで昼寝が根付いている理由は、朝の活動開始が早い分を昼寝で補う意味や、昼の時間に活動すると非効率なほどの暑い気候が関係していると考えられます。

ベトナム人の月間平均所得はどのくらい?

さて、ベトナム人の国民性や、文化について知見を得たら、次は実際にベトナム人を採用して一緒に働くことをイメージしてみましょう。採用を考えるにあたって、気になるのはやはりお金のことではないでしょうか。そこで、現在のベトナムの世相を知るべく、2020年にベトナム統計総局が発表した「ベトナム家計生活水準調査報告書」を開いてみました。

ベトナム人の平均所得は10年間で約3倍!

報告書によると、1人当たりの月間平均所得は2010年比で139万ドン(約60ドル)から423万ドンに増加し、10年間で約3倍(年率約11.9%)の伸び率になったと記されています。

都市部と農村部での差はあるものの、近年では農村部の所得も順調に伸びており、国全体で見ても高所得層と低所得層の所得の差もこの10年で縮小傾向が見られます。

参考:2020年版ベトナム家計生活水準調査結果 – 日本貿易振興機構(ジェトロ)

ベトナム人を採用する上で押さえたいことは?

企業で実際にベトナム人を採用した場合には、遅刻や残業をはじめとした時間に対する考え方、マナー、コミュニケーションについてなどで問題が生じることも可能性として考えられます。なぜなら、勤勉で日本人に似ていると言われているベトナム人であっても、文化の違いは確実に存在するからです。

例をあげると、当記事で取り上げた昼寝の文化などが日本との大きな違いとなり、24時間「モーレツ」に働いてきた氷河期・バブル世代の「ジャパニーズビジネスマン」には首をかしげたくなるケースもあるかもしれません。

しかし、最近ではGoogleやNIKEなどアメリカの大企業でも休憩・睡眠を上手に取り入れることで生産性を高める制度が導入されたりと、実は他国の常識のほうが脳科学的に先を行っている…なんてこともあります。

採用面接時から意識や文化の違いをすり合わせ、理解し合う心を忘れずに接していくこともおすすめです。雇用者は能力の高いベトナム人を採用することで、企業の生産性を格段に高めていけるでしょう。

おわりに

当記事では、ベトナム人の国民性や文化の特徴や、ベトナム人を採用するにあたって知っておきたい日本との違いや共通点についてご紹介しました。女性や中高年層の旅行先としても人気の高いベトナムという国とベトナム人のことを、多角的に知ることができたかと思います。

外国人を採用する上でベトナム人を選ぶというアイデアは、思想や文化に似た部分の多い日本人にとって、良い選択と言えるのではないでしょうか。

むろん、勤勉で向上心の高いベトナム人ですから、日本だけではなく世界各国の企業で人気があり、今後もベトナム人を迎え入れたい企業は増えていくことが予想されます。

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