特定技能・技能実習を支援!国際人材協力機構(JITCO)の役割を解説!

国際人材協力機構は、1991年に財団法人「国際研修協力機構」として設立され、2012年に内閣府所管の公益財団法人に移行しました。略称をJITCO(ジツコ)といい、技能実習制度や2019年に創設された特定技能制度の支援を担っています。

この記事では、JITCOの役割や支援サービスの種類を解説します。外国人人材の受け入れを検討している企業担当者は、参考にしてみてください。

JITCO(国際人材協力機構)とは?

JITCO(公益財団法人 国際人材協力機構)は、外国人技能実習生の受け入れや手続き、送出し、人材育成、実習生保護などを支援するために設立された組織です。また、2019年以降は、特定技能外国人の受け入れの総合支援機関として、技能実習生と同じく、各種支援サービスを展開しています。

JITCOの事業として、「受入れ支援事業」、「送り出し支援事業」、「成果向上支援事業」、「技能実習生保護事業」、「広報啓発推進事業」の5つがあります。

JITCOの役割

JITCOには多彩な役割があります。

  • 技能実習制度の支援
  • 特定技能制度の支援
  • 養成講習機関としての支援

各役割について、詳細を解説します。

技能実習制度の支援

技能集制度の支援として、主に5つの事業を行っています。

  • 受入れ
  • 手続き
  • 送出し
  • 人材育成
  • 実習生保護

具体的には、セミナーや講習会の開催、個別相談、教材の開発と提供を通じて、実習実施者や監理団体、送出し機関などの関係者をサポートしています。

また、技能実習生や特定技能外国人のための各種申請書類の作成を支援するシステム「JITCOサポート」を提供しています。書類作成の手間を大幅に軽減できるようになっています。このシステムは、実習生の管理や監理団体と実習実施者の間の効率的な情報交換を支援する多くの機能を備えています。

特定技能制度の支援

JITCOは、2019年に創設された特定技能制度の支援も行っています。特定技能制度は、国内の深刻な人手不足を解消するために設けられ、特定の産業分野で働く外国人労働者のスキル向上と日本での長期就労を目指しています​。支援の種類として、以下5つの事業を柱として展開しています。

  • 受入れ支援
  • 送出し支援
  • 手続き支援
  • 人材育成支援
  • 在留支援

これら支援を通じて、特定技能制度の円滑な実施をサポートし、外国人労働者と受入れ企業の双方のニーズに対応する多様なサービスを提供しています。

養成講習機関としての支援

JITCOは養成講習機関としての役割も担っています。具体的には、技能実習制度の適正な運営を保証するために必要な教育とトレーニングを実施しています。

技能実習制度の中で、養成講習は、監理団体の監理責任者、実習実施者の技能実習責任者、監理団体の指定外部役員や外部監査人など、技能実習を行う事業所ごとに選任される関係者を対象に受講が求められています。

また、養成講習は、主務大臣が告示する養成講習機関によって実施されなければなりません。JITCOは、主務大臣が告示する養成講習機関として、技能実習制度の適切な管理と監督を確実にするための養成講習を実施しています。

JITCOの支援サービスの種類

JITCOは、技能実習、特定技能、養成講習などの支援を実施する役割がありますが、支援サービスの種類ごとに多角的な支援をしていることも理解しておきましょう。

  • 受入れ支援
  • 手続き支援
  • 送出し支援
  • 人材育成支援
  • 実習生保護/在留支援

これら5つの支援の詳細を解説します。

受入れ支援

受入れ支援は、外国の技能実習生や特定技能労働者を受け入れる組織や個人向けの包括的なサポートを行っています。具体的には、個別相談、講師派遣、受入れに関する質問や法的な懸念に対処する説明会の開催などのサービスを提供しています。

外国人技能実習生や特定技能外国人の円滑な受入れと、日本での生活と仕事の適応に向けて様々な支援を展開しています。

手続き支援

手続き支援サービスは、技能実習生および特定技能労働者の受け入れに関連する行政手続きを円滑に進めるためのサポートを提供しています。具体的には、ビザ申請や在留資格の変更、更新手続きの書類点検および外国人技能実習機構への提出、地方入管局への取次を行っています。

また、各種申請書類の書き方動画の公開、オンライン相談なども実施しており、支援の必要な事業者や外国人へ親身に寄り添うサポート体制が整っています。

送出し支援

JITCOは、外国人を送り出す国、機関、監理団体に対する支援も行っています。具体的には、送出し国の事情や手続きに関する情報提供、送出機関向けセミナーの開催、監理団体と送出し国・送出機関とのマッチングサポートを行っています。

送出し国と受入れ国の間での円滑な調整と効果的な人材移動を促進し、関係者間の協力を強化することを目指しています。

人材育成支援

人材育成支援サービスは、技能実習生や特定技能労働者のスキル向上と専門知識の習得を目的としています。実習生や受け入れ機関向けの教材の提供、日本語教育の支援、実習生と受け入れ機関のスタッフ向けの研修会やセミナーの開催などが実施されています。

実習生保護/在留支援

実習生保護/在留支援は、技能実習生や特定技能労働者の生活面のサポートを行っています。実習生が直面する可能性のある職場での事故や日常生活での健康問題を防ぐための指導やサポートを実施しています。また、技能実習生や特定技能外国人向けのJITCO保険も用意しています。

その他、メンタルヘルス支援、労災保険給付のアドバイスなど外国人の安心・安全を支援するサポートが充実しています。

賛助会員について

JITCOには、賛助会員制度があります。賛助会員によって、JITCOの事業は円滑に運営されています。賛助会員になることで得られる特典は以下のとおりです。

  1. 外国人技能実習機構及び地方出入国在留管理局宛ての各種申請書類の作成について助言し、点検・提出・取次について優待します。(外国人技能実習機構への監理団体許可申請につきましては助言のみいたします。)
  2. 技能実習生等受入れ業務の総合支援システム(JITCOサポート)を提供します。(詳細はこちら)
  3. JITCOが実施する各種セミナーについて優待します。
  4. 賛助会員が開催する勉強会等にJITCO職員を講師として派遣する講師派遣サービスについて優待します。
  5. 賛助会員が技能実習生の入国後に実施する法的保護情報講習に専門講師を派遣するJITCO専門講師派遣サービスについて優待します。
  6. 「賛助会員専用ページ」及びメールマガジンにより最新情報を優先的に提供します。
  7. 総合情報誌「かけはし」及び母国語情報誌「とも」を無料で提供します。
  8. JITCOが販売する教材等を割引価格で提供します(一部除く)。
  9. 技能実習生・研修生及び特定技能外国人等の受入れに関する個別相談に応じます。
  10. 送出し国事情・送出機関等の情報について、優先的により詳細な情報を提供します。

引用:JITCO 公益財団法人国際人材協力機構 賛助会員について

JITCOでは、賛助会員規則を定期的に見直し、技能実習法に基づいた改正を行っています。これにより、実習計画の認定や監理団体の許可に関連する規定が適宜更新され、賛助会員の運営が適正かつ円滑に行われるような体制となっています。

賛助会員になるための年会費は、基礎会費と比例会費から構成されています。詳細は公式サイトをご確認ください。

まとめ

JITCO(国際人材協力機構)は、技能実習生、特定技能外国人に対する総合支援および、養成講習を実施しています。個別での支援から、組織・団体向けの支援まで充実しており、賛助会員になることで更なる手厚いサポートが受けられます。外国人の雇用を検討する企業担当者は、JITCOからの支援を検討してみてはいかがでしょうか。

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