グローバル採用とは?採用を成功させるポイントや事例を解説!

外国人採用

2024/07/30

昨今、日本企業で外国人人材の活躍が注目されつつあります。大企業から中小企業まで、フローバル採用に力を入れる企業が増える中で、これから新たに外国人人材の採用を検討する企業も多いのではないでしょうか? この記事では、グローバ […]

目次

昨今、日本企業で外国人人材の活躍が注目されつつあります。大企業から中小企業まで、フローバル採用に力を入れる企業が増える中で、これから新たに外国人人材の採用を検討する企業も多いのではないでしょうか?

この記事では、グローバル採用の背景やメリット、採用を成功させるポイントを解説。採用事例も交えながら、採用活動をスタートさせるヒントを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

グローバル採用とは?

グローバル採用とは、国内外を問わず、多様な国籍や文化背景を持つ人材を採用することを指します。近年、企業の国際展開やグローバル競争力の強化が進む中で、グローバル採用の重要性が高まっています​。

外国籍に人材を採用することで、企業組織に新たな発想がもたらされ事業の成長に様々なメリットがあります。

グローバル人材の定義

グローバル人材の定義を今一度確認してみましょう。文部科学省によると、グローバル人材の概念には以下の3要素が含まれています。

要素Ⅰ: 語学力・コミュニケーション能力

要素Ⅱ: 主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感

要素Ⅲ: 異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー

このほか、幅広い教養と深い専門性、課題発見・解決能力、チームワークとリーダーシップ、公共性・倫理観、メディア・リテラシー等。

引用:グローバル人材育成推進会議中間まとめ(2011年6月)

グローバル人材として様々な素養や能力が求められることがうかがえます。あらゆるビジネスシーンでの活躍が期待できる人材ともいえるでしょう。

グローバル採用が進む背景

現代の企業は、IT技術の進化によりマーケットの海外進出のハードルが下がってきています。海外市場を含めた競争が当たり前の時代となっているため、世界中から優秀な人材を採用し、多様な視点やスキルを持つ人材を活用することが求められています​。

また、日本は少子高齢化が進行しており、労働力人口が減少しています。このため、国内だけで労働力を補うことが難しくなり、外国籍人材の採用が急務となっています。生産年齢人口が減少する中で、経済規模の維持や拡大には外国人労働者の活躍が期待されています。

これらの要因から、日本政府も外国人労働者の誘致の積極的な政策を打ち出す傾向が強まっています。これから海外に事業を展開予定の企業は、国内の制度にも着目しながら人材の採用を進めていくことが大切です。

グローバル採用のメリット

グローバル採用にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

  • 人材不足の改善につながる
  • 海外展開のきっかけとなる
  • 組織に多様性が生まれる

ここでは、主なメリットを解説します。

人材不足の改善につながる

少子高齢化が進行する日本では、労働力人口の減少が顕著です。多様な国籍やバックグラウンドを持つ外国人労働者の採用は、労働市場に新たな活力をもたらします。

また、外国人労働者は、異なる文化や視点を持っていることが多いため、企業にとって新たなアイデアや革新を生み出す機会となります。

海外展開のきっかけとなる

外国籍の人材を採用すると、海外展開がスムーズに進む可能性があります。現地の顧客やビジネスパートナーとのコミュニケーションが円滑になることや現地の顧客ニーズや商習慣の理解が事業展開に影響をもたらします。

たとえば、アジア市場に進出する際、現地出身のマネージャーを採用することで、現地の文化や消費者行動に基づいたマーケティング施策を効果的に実施できるでしょう。

組織に多様性が生まれる

異なる文化やバックグラウンドを持つ人材の採用により、組織内で多様な視点が生まれます。新たなアイデアやイノベーションが生み出され、従来の手法にとらわれない問題解決やビジネスの改善を図れます。結果的には、多様な意見交換が活発になることで、創造性が高まり、企業の競争力強化につながります。

グローバル採用のデメリット

グローバル採用には多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。

  • 採用・育成コストがかかる
  • 言語や文化への適応が難しい

これらのデメリットを把握しつつ、得られるメリットを最大化できるかがポイントです。

採用・育成コストがかかる

外国人人材の採用には、ビザの取得や各種法的手続きが伴います。採用手続きの煩雑さから、書類審査や許可申請が多岐にわたり、採用実績の少ない企業では審査に時間がかかってしまうでしょう。

また採用後も、言語の壁や文化の違いを克服するためには、長期的な教育が必要です。人事部門のリソースや外部の専門家の支援が必要であり、結果的に一定のコストがかかります。企業は、採用・育成コストを見積り、適切にリソースを分配していくことが重要です。

言語や文化への適応が難しい

優秀な外国人人材を自社に迎え入れたとしても、言語や文化に適応できず離職してしまうケースもあります。たとえば、日本の空気を読む文化や曖昧な表現に慣れていない外国人材にとって、明確な指示が必要です。また、日本人と比較して時間にルーズな文化を持つ外国人は、会議や納期に遅れることでトラブルが発生することもあります。

言語や文化の違いから生じるトラブルは、その都度日本人社員が外国人人材をサポートしていく必要があります。定期的な1on1の開催や業務の節目で質問対応する時間を設け、コミュニケーションを活性化する接点を持つことが効果的です。

グローバル採用を成功させるポイント

グローバル採用を成功させるポイントをいくつか紹介します。

  • 考え方や価値観を受け入れる姿勢を持つ
  • 人材紹介会社との連携を図る
  • 組織体制・ルールを見直す

自社の採用課題に応じた工夫を施し、採用活動を成功に導きましょう。

考え方や価値観を受け入れる姿勢を持つ

外国人人材の採用において、スキルレベルのみならず人間性も重要な判断材料です。人間性の中で、異文化の価値観や考え方に柔軟に適応できるかの見極めが求められます。

また、採用企業も多様性を尊重し、異なる文化を理解しようとする姿勢が必要です。社員1人1人の姿勢が外国人人材の活躍を支援できる組織の醸成につながります。

人材紹介会社との連携を図る

人材紹介会社との連携を密に図り、ミスマッチのない候補者を厳選することも大切です。人材紹介会社は、企業のニーズに合った適切な候補者を紹介するための広範なデータベースを持っているため、採用したい人材像を明確に共有し、ミスマッチを防ぎましょう。

また、採用後のサポートも人材紹介会社によって内容が異なるため、事前にすり合わせておくことがポイントです。候補者の安心につながるサポートを提供できるようにしましょう。

組織体制・ルールを見直す

組織体制・ルールを外国人人材も包括する形で見直すことも、人材の定着に効果的です。社内で取り扱う資料の多言語対応はもちろん、社内の公用語を英語にするのも1つの手法です。

また、異文化間の理解を深め、共通の目標に向かって協力できる組織文化を育むことが重要です。経営理念やビジョンを明確にし、全従業員に浸透させることで、異なる価値観を持つ従業員が協力しやすい環境を作りましょう。

グローバル採用の取組事例

実際にグローバル採用に取り組んでいる企業をいくつか紹介します。外国人人材の採用から活躍までの一連の流れを掴むうえで参考にしてみてください。

カシオ計算機株式会社

カシオ計算機株式会社では、ダイバーシティを推進するために職種別採用を導入しています。入社後のキャリアアップのイメージを描きやすくさせることで、キャリア志向の強い外国人へのPRポイントとなっています。

また、休暇目的を明確にした母国帰国休暇や日本語能力向上のためのビジネス日本語能力テストの受験料の補助など、外国人人材に寄り添う福利厚生を充実させ、外国人人材の長期雇用・定着を図っています。

つくばソフトウェアエンジニアリング株式会社

つくばソフトウェアエンジニアリング株式会社では、事業の海外展開に伴い、国内外問わず、中核を担うIT人材の採用に注力している企業です。採用手法として、海外の就職イベントへの出展を活用し、優秀な人材との接点を作っています。

また、採用段階では、スキル面のみならず、社員とのチームワークに重きを置き、溶け込める人柄であるかを重要視した採用を実現しています。そのため、入社後のミスマッチが少なく、外国人社員もイキイキと働くことにつながっています。

グローバル採用で企業の未来を切り拓きましょう!

グローバル採用は、採用が難航している企業にとって解決手段の1つとなります。採用コストはかかるものの、組織に多様性が生まれたり、海外展開のきっかけとなったりします。グローバル採用が、企業の未来を切り拓く時代となっている今、本格的な採用活動に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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